雪の五日市街道 [武蔵野の風]
今日の雪の中五日市街道を伊勢丹まで歩いた。3センチも積もった雪に靴がキュッキュッと鳴った。
屋根に雪をいただいた車がのろのろと走っている。ときどきあたりが森閑とした瞬間、しんしんと降る雪を見上げた。音もない風にのった雪が斜めに流れている。
傘に積もる雪は次第に重くなるので、ときどき傘を震わせてその雪を落とす。しばらく歩くとまた傘を震わせ、傘の上にのった雪を落とす。不思議と寒くない。もうだいぶ歩いたからだろうか、足の指先から頭までほんのりと暖かい。
また雪を屋根に乗せて車の列がゆっくり通りすぎる。
家に帰り着くころ、雪道に足跡は消えてしまってもうなかった。武蔵野自動車学校のヒマラヤ杉も雪に煙っている。
コースに大きなパワーショベルが影絵のように静まっている。閉校した武蔵野自動車学校は。あといくばくかでその姿を消すことになるのである。またひとしきり雪影が濃くなった。
2004-12-31 22:19
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