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(仮称)吉祥寺東町分譲住宅新築工事遵守事項(案)--誰が守り確認するのか・その3 [武蔵野自動車学校跡地変転]

平成17年4月9日18時30分、本宿コミュニティーセンター出開かれた「第3回吉祥寺東町建築計画説明会」で配付された資料は、以下の「(仮称)吉祥寺東町分譲住宅新築工事遵守事項(案)」(3ページ)と、「作業時間及び休日表」、「工事体制」、「吉祥寺東町分譲住宅計画図(案)」、「第2回建築説明会回答書」(1ページ)、「第2回 吉祥寺東町分譲計画説明会議事録」(1ページ)の簡単な書類であった。
今回は積水ハウス武蔵野支店長が出席した。開会冒頭、支店長から自分が発注責任者であること、今回の武蔵野自動車学校解体工事を白石建設に発注して皆様に多大なご迷惑をお掛けしたことをお詫び申し上げます、と謝罪があった。自ら被害者の方々のお宅を訪問して一々説明を受けて状況がよく分かりました。誠に申し訳ないことを致しました。被害につきましては全て補償させて頂きます。今後決してこのようなことを起こさぬよう、工事終了時には皆様から良かったという言葉を頂けるよう体制を立て直して工事の施行を致します、ということであった。
つづいて、営業企画課長が「第2回建築説明会回答書」を読み上げて説明した。

「解体工事における対応の件」では、
「自動車学校解体に際しましては近隣の皆様に騒音・振動により多大なご迷惑をお掛けしま
 したことを深くお詫び申し上げます。
 発注者が工事監理せず施工業者の誠意のない対応を放置してしまったこと、またお電話に
 て警告いただいたにも拘らず自ら騒音・振動を体感する等の充分な調査もせず工事を進行
 させてしまったこと、そして騒音・振動に気付いた後でさえ騒音計・振動計の設置でよし
 とする対応の甘さ、これらの全てが取り戻すことのできない皆様の不信感を招いてしまっ
 たことの責任を反省しております。
 近隣の皆様に及ぼしました被害に付きましては全ての損害を補償させていただきます。隣
 接する皆様には個個にお詫びに回り、被害状況の聞き取りをいたします。」
つづいて3項目を省略。
5項目目の「工事監督体制の件」では、
「作業時間中は必ず現場責任者を現場におきます。現場責任者は「責任者」の腕章を着用し
 工事の中断の権限を持ちます。」

近隣の皆さんはこの回答にたいして特に反論は示さなかった。
以下に検討をされた「(仮称)吉祥寺東町分譲住宅新築工事遵守事項(案)」の全文を示し、平成17年4月9日以後の遵守状況を記録していくことにする。

                          平成17年4月4日
ご近隣の皆様
                       積水ハウス株式会社 武蔵野支店

(仮称)吉祥寺東町分譲住宅新築工事遵守事項(案)

1、(基本方針)
工事施行は「安全第一」を基本とし、近隣住民皆さんに対してご迷惑をかけないように
配慮すると共に、住民皆様の防護に万全を期し、終始安全確実な施工に努めることを基
本方針とします。
万一近隣の皆様にご迷惑をお掛けするような事が生じた場合、1件づつ誠意を持って対
処致します。

2、(工事期間について)
本工事の工期は、平成17年4月中旬から平成18年8月末日までの予定です。
工期を延長する場合は、文面にて事前に本宿コミュニティーセンター及び近隣の皆様に
ご連絡致します。

3、(作業時間及び休日について)
 1)作業時間は [別表1] と致します。
 2)土曜日につきましては振動・騒音の極力少ない工事種別に限定し、作業させて頂き
   ます。
 3)本宿コミュニティーセンターにおいて、催事開催の場合は事前に把握し、ご迷惑の
   かからない様に配慮致します。

4、(工事関係車両について)
 1)資材の積み下ろし、車両を横付けしなければならない作業車以外の工事関係車両は
   <別紙1>の駐車スペースに駐車致します。
 2)車両を工事区画に横付けしなければならない場合、道路使用許可を取得し、所轄警
   察署の指導の上、誘導員、バリケード等安全対策に努めます。
 3)資材搬入車は最大4 t トラックと致します。
 4)工事関係車両につきまして北側からの進入は致しません。但し、宅急便等による資
   材運搬車に付きましては、北側から進入する場合があります。
 5)車両の待機は、五日市街道沿いは避け、交通渋滞を発生させないように致します。

5、(工事監理について)
 1)<別紙2>の工事体制に基づいて施工致します。
 2)作業時間中は必ず現場責任者を現場におきます。現場責任者は「責任者」の腕章を
   着用し工事中断の権限を持ちます。
***注
   現場責任者は、発注者側の現場責任者1名、受注社側の現場責任者1名、の計2名
   の現場責任者が工事施工中は必ず常駐する。このことは再度確認済み。

 3)現場監督は、巡回にて工事監理いたしますが、施工体系について書面にて近隣の皆
   様にご連絡致します。
***注
   見回りは麦島次長、姫野担当者も行うと説明が付け加えられた。

 4)プレハブ形式にて現場事務所を設置致します。

6、(現場の保安体制について)
 1)工事現場外周は、フェンス及び仮囲い等にて区画し、出入り口は鍵付きゲートを設置
   し、作業終了時施錠致します。

7、(基礎工事・外装組立工事について)
   騒音・振動の少ない工法にて計画し、ご近隣の皆様に極力ご迷惑をかけないように配
   慮致します。

8、(作業要領について)
   工事責任者は、巡回にて、現場監理させていただきますが、工事全般及びご近隣関係
   の方々の窓口となり、近隣の皆様にご迷惑をお掛けしないように致します。

9、(安全について)
 1)歩行者、特に幼児・児童生徒・老人の安全に留意し、叉一般車両、緊急車両の安全
   確保及び通行に支障を与えないように適時交通誘導員を配置し、交通安全に万全を
   期します。また、工事の状況により交通誘導員を増員致します。
 2)工事現場の周囲は鉄製仮囲い及び養生枠等で囲い、ご近隣の皆様及び通行人に危険
   を及ぼすことのない様充分な処置を講じます。
 3)工事中は防火・防犯・風紀・衛生等のトラブルを起こさないよう確認・処置に当た
   ります。特に防火対策については、消火器を1棟づつ設置し、いつでも使用可能な
   状態と致します。

10、(騒音・振動の抑制)
   工事施工の為の工事機械・車両等の使用に当たっては、法令を遵守し、騒音・振動・
   粉塵を減少するような各種機器の選定、また工法の採用棟の対策を講じ、騒音の
   発生及び埃飛散のない様に最大限努力します。また、敷地内への水撒き、またはシー
   ト掛けにより、埃の飛散を最大限に押さえる様努力致します。
***注
   シートはブルーシートと説明が付け加えられた。


11、(環境について)
   環境の周囲は常に清潔にし、近隣にごみを落としたり資材や資材の破片を路上に放置
   しないよう心掛け、作業機械は作業終了後整頓致します。また、作業終了時作業現場
   前の道路を毎日清掃し、道路排水溝については適時清掃致します。

12、(家屋等の損傷について)
 1)本体工事に起因して、万一隣接家屋及び周囲の地盤、塀等叉、周辺道路、上下水道、
   ガス管及び付帯設備に損傷等が発生した場合は、速やかに協議の上、原因調査を行
   い修復致します。また本工事に起因して事故等が発生した場合及び近隣の皆様に
   損害を与えた場合には誠意を持って解決にあたります。
	[別表 1]	
	..............................................安全対策...............平日...................土曜日........
	基礎工事.....................................................8時半〜18時........8時半〜18時
	建築コンクリート打設作業..........誘導員付.......9時....〜17時........全休
	建築レッカー作業......................誘導員付.......9時....〜17時........全休
	外装組立工事...............................................8時半〜18時........8時半〜18時
	大工工事.....................................................8時半〜18時........8時半〜18時
	装飾工事.....................................................8時半〜18時........8時半〜18時
	屋内施設工事...............................................8時半〜18時........8時半〜18時
	屋外設備工事...............................................8時半〜18時........8時半〜18時
	仕上げ工事..................................................8時半〜18時........8時半〜18時
	外構工事.....................................................8時半〜18時........8時半〜18時
	道路拡幅作業...............................................8時半〜18時........8時半〜18時
	資材搬入.....................................................8時半〜18時........8時半〜18時

	日曜日、祝日、8月13日〜15日、12月29日〜1月4日は全休とします。
	--------------------------------------------------------------------------------------------
	車両を使用しない前準備及び片付け清掃は上記に含みます。
	天災等の緊急作業については上記に含まないものとします。
	児童の登下校時においては、交通誘導員を適切な位置に配置し、安全確保致します。
	--------------------------------------------------------------------------------------------


冒頭の支店長の誠意をもったの挨拶と相まって支店長が目を通した書類となっているので、今回の説明は近隣の皆さんに素直に聞き入れられていた。
武蔵野自動車学校の本館が建っていた中央線の高架橋に近い敷地の辺りにバッテリーが埋められているなど、前回の指摘にたいする報告は、バッテリー3個のほか大量のコンクリートガラが埋められていたという内容であった。
「吉祥寺東町分譲計画図(案)」の説明と質疑応答の概要は次の通り。
道路(市道)南北3本、東西2本のうち、南北3本に工事が行われる。施工順に真ん中が1、西側が2、東側が3となっている。

	生コン車(4t)、レッカー車(5t)、資材搬入車(4t)

	道路拡幅工事...........1:.........4月18日〜5月16日......水道管75mm(入替)
	.............................2:.........5月17日〜5月30日......水道管75mm(入替)
	.............................3:.........6月01日〜6月10日
	水道(役所工事)....................5月31日〜6月30日
	水道取出し工事.......................7月01日〜7月31日
	南側東西道路..................................................................水道管100mm(入替)
	民民既設塀.....................................................................積替え工事予定
	東南区画西側..................................................................臨時駐車場
	西側区画緑地..................................................................庭
	工事関係車両駐車場及び現場事務所(予定)........................駐車場スペース
	(資材積み下ろし、及び車両を横付けしないとならない車両以外)


「工事関係車両駐車場及び現場事務所(予定)」地には、販売事務所(昼間常駐)が建てられ、敷地は砂利養生、夜間対応は武蔵野警察と相談中との説明が積水ハウス側からあった。
本宿小学校の副校長からは、保護者会と保護者への連絡、地域子供会での子供たちの通行安全確保などの打ち合わせを別途至急に行いたいとの申し入れがあり、積水側が充分に対応することとなった。
また大きな建物が壊されたとき、ネズミが移住するという伝説について質問があり、参加者から事実であるとの声があった。当時の大音響と強震では、ネズミもかなり遠方までドブを伝わって落ち延びたと私には思える。つまりすぐ隣には移住していないのではなかろうか。積水ハウス側から特に対応策の提案はない。
コミュニティセンターでの葬儀については、積水ハウスとコミュニティセンターで連絡を密にして交通確保の対応をすることとなった。積水ハウス側から、ご葬儀の予定はありますか、との質問には近隣の皆さんから失笑を買っていた。
近隣の皆さんの中の一人から、さすが積水ハウスさん!緑地を作って近隣に提供なさるとは!という声があった。ところが積水ハウスの説明では、緑地は居住者共同の庭として使うので、出入り口は付けず一般開放はしない、と説明されがっかりとしていた。
積水ハウスの説明では、吉祥寺東町分譲地は、3つの団地に別れている。各々平面マンションのスタイルでエントランスがあり、ゲートはトビラでカード型の鍵で管理するとのことである。団地管理者は SGM オペレーションが行い、緑地を管理する。緑地造成は造園会社グリーンテクノが担当する。このマンションスタイルのモデルは大阪にある。東京では町田にある。近隣の皆さんの中から、このような話しは最初に近隣の皆さんにするべきであり、それから解体工事を始めるというのが通常の姿であろうという声が上がった。
つづいて、積水ハウス側から吉祥寺東分譲地についてセキュリティーという言葉を多用する説明がなされ、急にセキュリティーという言葉を聞いた近隣の皆さんからの質問が相継いだ。積水ハウス側の説明では、3つの団地それぞれが3つのマンションとお考え頂ければいい、団地内部の道路や園地は団地の方々のみが利用する、という。団地内部に団地人通行道路、緑地は団地人専用で不審者は入れないようにセキュリティーを強化しているという。セキュリティーが売り物の団地であるともいう。この説明を聞いた近隣の人たちは、緑地が近隣に開放されるのではないかという期待が無くなったこと、近隣の子供たちが不審者とされかねないことなどから、団地周辺に近寄ることはかえって不安になってしまう、などという発言が続いた。この辺りは老若男女の通行、犬の散歩などで一日中人通りが絶えない状況を念頭に、閉鎖的な団地の出現がかなり不安になった模様である。地域との融合などという概念は積水ハウスには無縁なのかも知れない。つまり、積水ハウスが売り込もうとしている客層の想定には地域との融合などを必要としないばかりか、むしろそれを拒否するような層がターゲットになっていると思われる。果たしてそのような層がこの吉祥寺東町に呼び込めるものなのだろうか。日本、東京、吉祥寺が今、かって三浦朱門が小説のなかに描いた西部劇風表現に従えば、吉祥寺東町が白人に侵略されつつあるインディアン領地のように思えてくるから不思議である。
ウエブ検索すると面白い記事 「タウンセキュリティー(要塞化する住宅団地)」 が見つかった。この要塞化する住宅団地というような記事を今まで注意して見ていなかったので改めて読んでみた。するとタウンセキュリティーが売り物の「積水ハウスが大阪市岬町で600戸規模の住宅団地を対象に展開している 「リフレ岬 望海坂」」 と、販売好調だったので「第二弾として茨城県で開発している 「コモンシティ十王・城の丘」 」と、2つの例が見つかった。このような住宅団地商品は今後ますます増えていくと展望されているのが、私としては気にかかってならない。
日本におけるセキュリティータウンの建設で先頭を走ろうとしている積水ハウスの今後の動きには、とうぶん目を離せそうもない。
今後積水ハウス側で必要とするとき積極的に説明会を開いていくことで、説明会の継続が了承された。
今日の説明会は、荒井正和支店長の誠意のある挨拶に始まったので、説明会の内容の説明とその理解に一定の進展がみられ成果が上がったことは、今後の見通が良くなったという点で評価される。


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